メッセージ 江端郁世 BLコミック


さっきから一言も口をきかず、なにかに対して怒っているかのように眉根を寄せて黙り込んでいる。

「裕信の大切なものを修復し、おまえたちに食料を分ける代わりにおれに何をくれる?それとも、何をしてくれる?」。

女を抱いてきたと昂然と嘯く当真に、いつもは鷹揚な修一郎が見たこともないほどの怒気を漲らせる。蒼一は唇を押しつけたまま、艶っぽい瞳で固まっている大和を見つめている。心酔…。信介の困ったような、切ないような呟きに、南は目付きをやわらげた。「おい、本気で妬いてるのか?」。が。

「分かった」。目を見張り、驚いたように立花が聞く。「ホントだ……」。すると不思議なもので、他人のことを心配してやる余裕が少しだけ出てきた。それでも、現在は心のバランスが崩れてしまっている。陸は苦笑しながら言う。嘉瑞が落ち着いたのを見届けると、高敏は隣の部屋を指さした。

「ちょっと待てよ。ホント冗談じゃないって。俺はマーちゃん一筋に生きてきた男だよ。……もしかして、俺のこと信じてないわけ?」。「……とりあえず、戻しにいくか」。それはどう見ても赤ん坊だった。信介は怒りのあまり声が出ない。

「ざっけんな!俺は認めてないからな、あれは、厳密には勝者なしだろ!」。プラットフォームから沙維を見上げてくる紫の瞳が悲しみに濡れていた。


ボーイズラブ小説作品紹介


「ただ懐いてるだけ」と言いつつ、周囲から見ればラブラブな二人、響と竜。今までのように抱き合ったり、頭を撫でたりしているだけなのに、以前とは違う……何やらドキドキする甘い感覚が芽ばえ、うろたえる二人だが……。そして、篠田をくどき続けて一年半……の時凰の前に、手強いライバルが出現!とろける笑顔で抱きあう篠田と男・正慶を思うと、時凰は仕事もうわの空で……。

タイトル:スローステップがお似合い2
著 者 名:高月まつり
レーベル:スローステップがお似合い
発 行 元:オークラ出版

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