せか花 柴木丈瑠 ボーイズラブ文庫
「月々、おまえが必要な金はくれてやる。その代わり、毎晩、俺に脚を開くんだ。ここを、こうやって……」。「ちなが許可してくれるまで、私からはしないから、安心していいよ」。
「ただいま」。若手天才棋士と言われる小野田十段にコーヒーを煎れさすチョロ新人とは如何なるものか!考えるだけでも冷や汗ものだ。「あ…ああ、キア様、私は一番離れたお部屋を使わせていただきますので──」。「わたしがいない時に、この城の敷地より外へ出ることは許さない」。ただ重ねるだけの、技巧も何もない口づけだったがリオンにはこれが精一杯だった。胡桃も、青嵐にぎゅっと抱きついた。
「嫌だ」。
「あ、うん。……お願いしてもいいなら」。「明日はトモがいないんだよな……」。思いがけずしっかりとした腕にがっちりと抱きしめられ、身じろぐことすら許さない拘束力の強さとは裏腹な……優しいキス。「……そんな理由?」。「今日はずいぶん進んだし、ここで終わらせても大丈夫だ」。聖は肩をすくめる。「…うっ…えっ…僕…うっ…くっ…」。
春樹は、生徒会長としての最後の務めである学園祭を、有意義なものにしたかったのである。牧野田がくすりと笑った。「ああ、さっさと行け。明日の朝までこっちに来るなよ。用があるときは呼ぶから」。リオンはぐっと唇を噛みしめてからファイの傍(そば)へ移動した。
高敏が無事とわかった途端に、さっきまで胸を塞いでいた罪悪感などけろりと忘れて佳実は元の佳実に戻っていた。ゆえに桜庭は金ばかりでなく、肉体と、過去の秘密――を支払ったことになるのだ。「経験は?あるんだよね?」。「えーっ?何かそれって、あんまり嬉しくないかも…。男なんだから、可愛いって言われるのはなぁ…。でも、ありがとうございます」。「地王様……」。「な、なんのつもりだ!」。由良に会うのは、あの疫病の一件以来である。
ボーイズラブ小説作品紹介
可愛い王子様のリールは17歳。ただいま日本に留学中。もうすぐ目付役で恋人でもあるアリと、ラブラブの小旅行へ。そこに割り込む、ゴーマン&尊大な兄のカーディ王子。旅先でカーディは、恋人で小姓のサーランにセクハラ三昧!!ところが不審な男たちがリールを狙いはじめ、かばったサーランが誘拐されてしまう……。身分を越えた恋人たち。事件そして愛。スリルもエッチも満載!絶好調な王子様シリーズ。イラスト果桃なばこ
タイトル:狙われた王子様
著 者 名:葵ゆきの
レーベル:アクア文庫
発 行 元:イースト・プレス
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