新堂本兄弟 錦織一清 ボーイズラブ文庫
「男同士で愛し合うもなにもないだろう?ザイードもそろそろ世間の目を気にした方がいいよ。そうでなくとも君は奔放なんだから」。グスッと半泣き状態で、先ほどからずっと赤星に食ってかかっている青山。
「な、何を考えている…」。
深すぎるほど蒼い瞳が、目前に迫っていた。嘉瑞は激しく首を振る。「うん?何だ?」。ショックから立ち直る前に、啓を支配しようとでもいうように、自分の有利さを見せつけている。
泣かせてばかりで、もうずいぶん見ていない気がするのだ。二人の非難するような視線がチクチクと突き刺さる。好きな人なら、なんでも許せる。生まれながらに他人を傅(かしず)かせる星を持つ者――。「トモ!ただいま。お帰りのキスは?」。「……?寝てるのか?その人……」。甘美な死への誘いと、すべてのものを救済する狂気。
「…せめて、キスしてから鳴るぐらいの思いやりっつーもんがねえのかよ、てめーには」。カイゼルは歓喜に表情を輝かせている諒を眺めた後、足を組んで腰かけていた椅子から立ち上がった。「……椎崎真琴です。姉夫婦と一緒に来たんですけど…あの、来ちゃまずかったですか?」必死な目をしてそう聞く真琴に、男は面白そうな表情を作る。車を止めた、外灯の明かりが届かないほうへと進むにつれて闇が濃くなってゆく。ほてほてと校庭を横切って帰ろうとしていた嘉瑞を、高敏はエサで釣って体育館の裏に連れて行った。新築なのか、どこもかしこもピカピカである。「これで判っただろう?私が君に望む返済方法が」。
大祐は何度かキスを繰り返すと、最後に蒼空の唇を舌で舐めて、それから、ようやく蒼空の手を離した。戸惑ったような表情で困っていると、上から覆い被さってきた昂が首筋に顔を埋める。叫んでから、七重は後悔する。諒は凝視(みつ)めた。「いいえ、いいえ。一人でできます。こんな…泣いた顔で出かけられません。リビングで待っていてください」。心臓の丈夫なターゲットは、日本刀で斬られるたびに、血を飛び散らせたのだ。
ボーイズラブ小説作品紹介
ヨーロッパ小国の大公殿下・理央と教育係のルシエルは秘密の恋人同士☆日本で育ったため、「オマケの王子」と言われる事も多く、まだまだ勉強中。そんな理央を支えるルシエルは、相変わらず厳しいが、二人きりの時は熱烈な愛を言葉と身体で伝えてくれる。そんな中、大公としてチャリティーパーティーを開くことになった理央。無事に成功したかに見えたその夜、理央にさらなる試練が……!!
タイトル:がんばる王子様
著 者 名:高月まつり
レーベル:オマケの王子様
発 行 元:フロンティアワークス
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錦織一清の最新関連情報
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