情報局 内藤真人 ボーイズラブ文庫
滝川のほうは、店の者たちの反応はまったく気にしてもいないようだ。「約束する。命を懸けて誓うよ。さあ、着替える必要はないが支度したまえ。わたしが手伝ってやろう」。時計の針はもう、十二時を過ぎている。そして三人め。
「そんなに気負わなくてもいい」。ジタバタと手足を動かし、鹿島の腕の中でもがいた。しかも今から囲碁についていろいろご指南頂こうという手前、師匠の手を煩わせるのは非常心苦しかった。いつから彼が禁忌の重い枷(かせ)で自分を繋いできたのかは分からないが、生身の男である以上無視できない欲望に負けてしまいそうになっているというわけだ。禁じても、禁じても身体の中から溢(あふ)れそうになる想い。そう言われても、深月には何のことか分からない。「お仕事は何をやってるんですか?車の設計?それとも営業とか?」。
「もしも…わたしが君のことを抱いたら、君を今よりももっと苦しめてしまうことになる」。「そんなん決まっとるやろ。オレの女にするいうことや」。
まだシラを切っている。あの声に見守られて、由良は成長していったのである。『皇帝』と名づけられた香水のかぐわしき香りがカイゼルからふんわりと漂い、諒を包み込む。「だって……」。だけど、当たってても別に嬉しくない。「……もしかして、一度もないのか?」。「法的には、私は君の後見だ。三日以内に引っ越して来たまえ。身の回りのものだけでいい。たいした手間ではないだろう?」。
「そういった意味なら適役かもしれないな。ナマの声ってのは、必要だからな。好き合ってるカップルの声なら大歓迎さ」。蘭は印を結ぶのをやめると、若者の頭巾を取り去り、深い眠りについているその顔をまじまじと覗き込んだ。「まさか。南くんにどんなに惚れようが、恥ずかしいなんて思わないね。南くんにはそれだけの価値があるんだし、自分が恋人になれた幸運が信じられないくらいなんだからな。幸せを噛み締められる機会にしっかり浸っておかないと……」。「なんでおれが野宿しなきゃなんねーんだよ、ここはおれんちでもあるんだよっ!」。桜庭は自分の手に、あのときのナイフの存在を感じ、眸に見えるようだった。「厩舎(きゅうしゃ)の掃除とか馬のエサやりのお手伝いをしても、それはオレの仕事じゃないよ」。
実際、胸が潰れる思いだ。
ボーイズラブ小説作品紹介
一目惚れで恋に落ち、理想的な同棲生活も二ヶ月を迎える真樹雄と裕也。何の約束もない二人の関係を安定させるため、カミングアウトして周囲の理解を得ようとする真樹雄に対し、裕也はその先走る勝手さを責める……。不安も感動も愛しさも、詰め込まれた一週間。七日間シリーズ第二弾!
タイトル:ドラマティックな七日間
著 者 名:剛しいら
レーベル:アズ・ノベルズ
発 行 元:ごじらん堂本舗
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内藤真人の最新関連情報
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