Slave Of Love 成田昭次 BLコミック


「修一郎っ!おいっ、冗談……っ」。純からそんなセリフが出るわけがないのに。

海人は結局、瑛よりもリカルドをとったのだ。

「そうだよ」。その椅子に、一人の男が半裸のまま俯いて座っていた。拓哉はくすんと鼻をすすると、少し息を整えて額をくっつけて目を閉じる。責めたてられた腹部の奥が、疼く痛みを放っている。

後ろから凌馬の声がする。

ごく当然のことのように言われて、杏の頭がますます混乱する。好きな人としか、キスしたくない。その声の中には、主人の滝川自らが基を教育するということへの微かな驚きが混じっていた。それだけで嬉しくて。「これがお前の答えなのか優一?」。奥で縮こまっている舌を、引き出される。「ありがとうございます。僕も神野さんのこと、好きですよ」。

季節柄も考慮して、ちゃんと保冷剤も添えておくという念の入りようだった。「本当のことだ。体が小さいっていうのもあるんだろうが、毛も薄くて疎(まば)らだし、アソコも子供みたいにツルンとしてるよな」。「私も……」。「欲求不満なんだろうな」。「ははは……、ごちそーさん」。相手の声が録音されるのを嫌い、桜庭は留守録の設定もおこなっていない。


ボーイズラブ小説作品紹介


バレンタインデーが間近に迫る頃、仕事先で顔を合わせた吉井と、久しぶりに話をしたトオルは、彼が恋人とのあいだに問題を抱えているように感じてしまう。その話を聞かされた飯島は、気にかかる相手だけに放ってはおけず、トオルに黙って吉井のアパートを訪ねた。あらぬ疑いを抱かれないようにと、飯島は気を遣うのだが、吉井のことばかりを心配する様子が、トオルには納得できず……。

タイトル:終わらない週末ブロークン・チョコレート
著 者 名:有馬さつき
レーベル:奪われた白衣
発 行 元:講談社

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